【吸引手術①】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
7月14日、人生初の手術です。
ネットで見ていると前日に前処置をして入院という病院が多いイメージでしたが、私が通っている病院は日帰り入院でした。
手術前日の22:00以降は何も食べられず、当日7:00以降は飲み物も禁止。
特に理由は説明されておらず「ダメなんだなぁ〜」としか思っていませんでしたが、後から調べてみたら、麻酔による副作用?などで吐瀉物が喉に詰まり窒息してしまう可能性があるからなんだとか。
手足のネイルもダメ(健康状態を見たり器械を付けるため)で、前日に除去しました。
本当はまつエクもダメらしい(麻酔反応を見るため)ですが…特に説明もなかったし取るのも無理だし、そのままでした。
家を出た時間がちょうどいつも出勤している 時間帯で、会社の人を見かけました。
皆は仕事で、私は手術へ向かう。
【8:45】前処置
病院に着き受付を済ませた後、いつものように体温を計り待合室で待機(今回は尿検査なし)。
しばらくして内診室へ通され「最後にエコー見れそう…」とホッとしていたのも束の間、「子宮の向き確認しますね〜」と、恐らくいつもと同じであろう器具を入れられすぐ終了。前処置に移りました。
今思えば、受付した段階で看護師さんにでも聞いておけばよかった…と後悔。
次に入れられた器具は内診の器具とは違う感じで、入れられてる感じが痛かった…!
その後、シュコシュコとポンプのような音が聞こえて「ちょっと痛いですよ〜」と言われ、これがこの日一番痛かった( ; ; )
子宮の中に針が刺さるような、初めての感覚。
我慢できるくらいの痛さではありますが、顔をしかめて「うっ…」と声が出でしまいました。
今思えば恐らくこれが子宮口を広げるラミナリア?だと思うのですが、この器具を固定する時に子宮の入り口を摘むらしく、痛みがあるとのこと。
(後から調べてわかりました。何だか気持ち悪いですね…)
その後、すぐに看護師さんが「鎮痛剤の座薬さしますね〜ちょっと気持ち悪いですよ〜」と言われ、「気持ち悪いのやだ〜てか座薬とか小学生振りくらいじゃ…」なんて考えている時にはもう突っ込まれていました。早技すぎて脱帽。
久しぶりの座薬、気持ち悪かった…う○ち出そうな感じ…(すいません)
水分を含んだガーゼを詰められて終了。
内診台から立ち上がる時にお股から水がボタボタと垂れてびっくり。ティッシュで拭いてショーツを履きました。
(ダークグレーのTシャツワンピだったので染みてないか心配でした)
廊下のイスに戻り、旦那に「エコーなかった…」と伝え、思わず涙が溢れそうになったのですぐに顔を背けてしまいました。
私が通っている病院(30代後半くらいの男性)の先生は優しくてとても評判が良く、近くの病院から転勤になった時も、元々の病院からわざわざこっちの病院に変えた患者さんもいるのだとか(知り合いの話です)。
そんな先生ですが、この時ばかりは悪魔のように思えてしまった。すみません。
検索魔になっていた時、稀に手術前のエコーがないようですが基本的にはありますという文章を目にしていたので、まさかないなんて…
このスピード感に気持ちが追いつかず、
涙を堪えるのに必死でした。
少しして、車椅子を押した看護師さんが。
私の名前が呼ばれました。
「私かよ!車椅子で行くのかよ!」←私の心の中
病棟への移動は、まさかの車椅子ででした。
「皆見てる…恥ずかしい…流産手術だって思われてるんだろうな…」
そう思うと、周りを見ることができませんでした。後ろを付いてくる旦那の顔も見れなかった。
病棟に着いて、旦那とはここで一旦さよなら。
新型コロナウイルスの影響で、付添人の長時間の待合室待機もできないそうです。
【10:00】病室到着
私の病室は4人部屋で、隣のベッドに1人患者さんがいらっしゃいました。
ベッドに腰掛け、
少ししてから担当の助産師さんが来ました。
若くて可愛らしい女性でした。
私の気持ちを察したのか、私を見つめる看護師さん。
気持ちが込み上げて、泣いてしまいました。
「最後に…エコーが見られると思っていたんです…」
泣きながらそう伝えると、
「せっかく授かったお子さんですもんね…気持ち、追いつかないですよね…」と、そっと私の手に自分の手を添えてくださいました。
落ち着いてから、入院についての説明を受けました。
病棟の地図を見ると
「分娩室」や「沐浴室」の文字が目に入り…
「赤ちゃんの声、聞こえるのかな…」
なんてぼんやり考えたりしました。
病衣に着替えてベッドに横になり、
涙が止まらず、ずっと頬を伝っていました。
点滴の準備をする助産師さんが、「いつでもお話聞きますからね」と声をかけてくださいました。
そして、点滴なのですが…
血管が細くて全然見つからない!
「手術だし、緊張しますよね〜」と看護師さん。
元々血管は細いし低血圧ですが、初めての手術ということもあり、さらに緊張で血圧が下がっていた?
左腕見て、右腕見て、もう一度左腕見て、擦られて、右腕も擦られて、ホットタオルで右腕を温めて、ようやく(^◇^;)
(でも、一発で入れてくれたのでヨカッタ)
15分くらい血管探してたんじゃないかな…
その後、別の助産師さんが来て、手術時間が12:20に決まったことを聞きました。この時点で10:30くらいだったかな?
スマホを触るにも利き手に点滴打っててやりづらいし、旦那が暇潰し用にじゃらんを持たせてくれましたが、見る気にならず…ただただ、天井を見てボーッとしていました。
お腹に張るような痛みがあり、今、私の子宮には器具が突っ込まれていて、もう赤ちゃんを助けてあげることはできないんだなと。ずっとそんなことを考えていました。
涙が止まらなくて、水分も摂れないしこのまま枯れるんじゃないかと思うくらい。
だんだん落ち着いてきて涙も止まり、仰向けも辛くなってきた頃…
少し横を向いてスマホを触りましたが、Googleの検索履歴は流産についてばっかりだし、Twitterを開いても「これから 手術」とかでエゴサしてしまうし、点滴刺さってて右手は使いづらいし、
あと、隣の患者さん(おばあちゃん)のいびきと寝っ屁がうるさくて、笑
集中できず、結局すぐに触るのをやめてしまいました。
でも、その患者さんと担当看護師さんの
「今日天気良くないわ〜」「明日は晴れたらいいね〜」なんていう他愛もない世間話に心が少し安らぎました。
入院期間が長いのでしょうか。看護師さんと患者さんの距離感が心地良かったです。
今回私は手術を選びましたが、
前処置から手術までのこの時間が辛かった。
何もしなければ考えてしまうし、
スマホを触れば検索してしまうし、
お腹痛いし、
赤ちゃんがいる時にはしない処置だと思うと、
苦しかった。
旦那と話すこともできない。
手術は結婚指輪も外さないといけないので、
本当に一人ぼっちの気分でした。
「自然排出にすれば良かったかな…そうすれば、もしかしたら生きていた赤ちゃんを守ることができたかもしれない…」なんて考えたりもました。
手術と自然排出、どちらを選んでも後悔していたと思います。
それでも、こんな風に考えずにはいられなかった。
【流産後の仕事について】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
正直、仕事をする気力はありませんでした。
色々な方のブログを読むと、皆さん辛いながらも仕事をされていて…すごいなぁと思いました。
「仕事をしていないと考えてしまう」という方も多かったですが、私はどうしても気力がありませんでした。
私は月刊の編集関係の仕事をしており、
締め切りに追われて忙しい毎日を過ごしていました。
忙しいながらも楽しかったのですが、
母はその忙しさをあまりよく思っていませんでした。
「1ヶ月くらい仕事休んだら?こんな時しか休めないでしょう。」
母は、そう言いました。
随分と気軽に言うよなぁ…と思いながらも
それもそうだなぁと思い、
会社に相談してみることにしました。
7月6日(月)、出勤してすぐ部長と社長と別室で話しました。
手術を受けようと思っていること、仕事をする気力がなく、しばらくお休みをいただきたいこと…泣きながら話しました。
社長(女性です)は、「家にいたら考え込まない?大丈夫?」と心配してくださいました。
部長は、
「体ももちろんだけど、精神面をゆっくり休めて…いつまでって線引きしなくていいから…」そう言ってくださいましたが、無期限で休むのは会社に迷惑をかけてしまうので、今動いている来月号の入稿が終わるまでの3週間お休みをいただくことになりました。
(私はほどんど有給を使っていなかったのでまずはそれを消化、足りない分は傷病手当を申請する予定です。)
社長が退席し、私の仕事の引き継ぎの話をしました。部署全体で話さないと、仕事の引き継ぎは難しかった。
「皆には、体調不良でしばらく入院…とでも言っておこうか」
部長にそう言われましたが、7人しかいない部署で皆との距離感も近く、その中で理由を伏せるのも気持ち悪かったし、妊娠していたことを気付いている人もいるだろうと思うと、尚更正直に話そうと思いました。
涙を拭き、気持ちを落ち着かせて事務所に戻り、
部長が全体会議を始めました。
段々涙が溢れてきて、堪え切れず泣いてしまった。
あまりに突然のことに、皆びっくりしていた。
部長がゆっくりと、状況を説明しました。
泣いている私の背中を、事務の子(唯一の女性社員、私より7歳上)が「大変だったね…」とさすってくれました。
皆優しくて、「ゆっくり休んで」と言ってくれました。
理解ある職場に感謝です。
その後引き継ぎ作業をしましたが、
これが意外にも大変で…
12時になると社内に漂うお弁当の匂い。
具合が悪くなりながらも早く帰りたい一心で作業していたら社長が来て、「まだ帰ってなかったの!?」と(^_^;)
具合が悪そうな私を見て、廊下の窓を開けてくださいました(笑)
午後には早退予定が、
結局15時くらいになってしまいました。
外回りで皆いなかったので、
部長に個人LINEと、
部署のグループLINEにメッセージを送りました。
グループLINE、
まだ全員から返ってきてないのに大した急ぎでもない業務連絡送られてきて後味悪かった。笑
この日はすごく天気が良くて、
締め切りから解放され肩の荷が降りたこともあって
清々しい気持ちでした。
その後2日間はアポイントが入っていたので
出勤はしませんでしたがその時間だけ仕事をして
部長にLINEで報告しました。
これでようやく短い専業主婦生活の始まりです。
夜ご飯の準備をしながら旦那の帰りを待つという憧れがようやく叶うー♪なんて思っていましたが、ほとんど具合が悪くて寝たきり…
ご飯を作って待っていられたのは3週間のうち4回だけでした。w
ごめんよ旦那…そしてありがとう…
【手術と自然排出、どっちがいい?】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
手術をするか、自然排出を待つか…仕事のこともあるし、辛い中選択をしなければならなかった。
たくさんの方のブログを参考にしました。
<手術のメリット>
・麻酔をするので痛みがない
・早く確実に排出させられる
<手術のデメリット>
・お金がかかる
・子宮が傷付く可能性がある
<自然排出のメリット>
・お金がかからない
・子宮が傷付くことがない
<自然排出のデメリット>
・痛みや出血を伴う
・出てきた胎嚢を病院に持って行かなければならない
・いつ排出が始まるかわからない
・完全排出にならなかった場合、手術をしなければならない
調べると、大体このようなことが書いてありました。
どちらもメリットとデメリットがあるようでしたが、自然排出は痛みが伴うことや、いつ出てくるかわからないこと、何より、出てきた胎嚢を病院に持って行かなければならない…
手術は怖かったですが、自然排出に耐えられるほどの精神力は持ち合わせていなかったですし(色々な方のブログを読んでは泣きまくりました)、
母も義母も手術を望んでいたので、旦那とも話し、手術を受けることに決めました。
後日病院に電話をして、手術を受けようと思っていること、手術内容を詳しく聞きたいことを伝えました。
旦那と共に病院に行き、先生から説明を受けました。
話し合って手術を受ける方向でいることを伝えましたが、手術と自然排出、どちらの説明も受けました。その上で、やはり手術にしようということになりました。
先生が「手術室の予約を確認しますね」と電話をかけ、「アウスなんですけど…」と言った。
後から知りましたが、アウスとは人工妊娠中絶を表す医療用語だそうです。中絶…そうかもしれませんが、心が痛かったです。
最短で週明け月曜日(この日は金曜日)に受けられるそうでしたが、旦那が休みを取れないので火曜日にしてもらいました。
旦那が都合悪ければ義母が付き添ってくれるとは言っていましたが、できれば旦那に付き添ってほしかったのと、何より週明けに手術は心の準備が整っていなかったので…。
他に聞いておきたいことなどありますか?
と先生に言われましたが、特に思い付かず…。
あると思っていた超音波検査がこの日はなく、これを聞けば良かったと心底後悔、そして後に大きく後悔することに。
(手術前に赤ちゃんが見られるか、後悔しないためにも聞いた方がいいです)
手術の予約をしたので、今日は手術前の検査をしてから帰ってくださいとのことでした。
項目は、「血液検査」「心電図」「レントゲン」。
注射が苦手な私は、急な血液検査という言葉に一気に緊張…。
それを知っている旦那は隣でニヤニヤしていました。
いや、でも、前々から知らされているよりいいよね…
看護師さんに呼ばれ、採血。
「5本採るのでちょっとお時間かかります〜」と。
思わず「5本ですか…?」と聞き返した(笑)
きっと色々な検査に必要なんでしょうね。
5本って!長かった〜。
その後廊下で少し待ち、看護師さんが書類を持ってきました。
手術に関する書類です。
流産と診断された日の看護師さんは、周りに気を遣ってなのか小声で話してくださいましたが、この看護師さんは普通の声量で手術のことをベラベラと…
周りの患者さんは別に何とも思わないかもしれないけど、この時の私のメンタルだとちょっと辛かったです。「周りに聞こえる〜!」って(−_−;)
次に、場所を移動して心電図を撮りました。
今日はてっきり超音波検査があると思っていたのでいつも通りワンピースを着て来ましたが、これが逆効果?に。
心電図って、服捲って乳を出すじゃないですか。
ワンピースだったから…
無駄にパンツを見せびらかす羽目に。
看護師さんはそんなの気にしないんでしょうけど、
何とも言えない気持ちになりました。笑
レントゲンはすご〜く待ちました。
イスに座って待っていると、ティッシュで鼻を拭きながら歩いていたおじいちゃんが急に立ち止まり、さらに鼻を拭き始めたんですが、
マスクを下から上にずらして拭いていてどんどんズレていって、最終的にアイマスクのようになっていました。
旦那は離れたところに座っていたから見えなかっただろうけど、見てたら笑っていたんだろうな〜。
(後から話したら案の定笑っていた)
帰りに旦那の実家に行き、手術を受けることにしたことの報告を兼ねて手術の書類にサインを貰いに行きました。
「血液検査で5本も採られましたよ〜」なんて、明るく話す余裕があった。
【10w2d 繫留流産】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
今週に入り、つわりが酷くなっていた。
吐くことはなかったが以前より吐き気が強くなり、
ご飯も1/3しか食べられなかった。
ここ3週間ほどで体重が3kg減った。
長い1週間だった。前回よりも長い1週間。
この日は旦那がどうしても休めず、1人で病院。
不安だった。旦那も不安そうだった。
のんびりしすぎて、気付けば時間になっていた。
バタバタと家を出て、病院へ。
受付を済ませ、いつものように熱を計り、尿検査。
番号を呼ばれるまで、ドキドキしていた。
「○番さん、中へどうぞ」
私だ。
診察室へ入り、症状を聞かれた。
つわりが酷くなっていたから
赤ちゃんは大丈夫なのでは、と思っていた。
内診室へ入り、内診台へ上がる。
内診が始まったが、いつもより長い。
その瞬間、悟った。
「あぁ、ダメなんだ」
「心拍、見えないですね…流産してます。
診察室で詳しく話しますね」
正直、泣きそうだった。
でもここで泣いたら診察室へ行く途中で他の患者さんに見られると思い、必死で堪えた。それでも溢れそうだった。
診察室のイスに座った瞬間、
今にも涙が溢れそうで先生の顔が見れなかった。
でも、しっかり説明を聞かなきゃと思い
堪えながら聞いたけど、ダメだった。
看護師さんがすぐにティッシュをくれました。
初期流産は染色体異常がほとんどで防げないこと、
このまま産まれても障害を抱える可能性があるから
赤ちゃんは自分でこういう選択をしたんだよ、
仕事のストレスなども関係ない、だから自分を責めないで、
ネットで何度も見たことを言われました。
1回目の診察の時から、先生から流産の可能性があることをやんわり言われていましたが、
いざ「流産です」と言われると本当にショックでした。
手術をするか自然排出を待つか、説明を受けました。
「今は頭に入らないだろうから…ご主人とも話して、わからないことがあれば遠慮なく連絡してもらって構いません。説明を聞きに来ていただいても構いません。」
そう言われました。
看護師さんが別室に案内してくれ、
「落ち着くまでいていいですからね」と休ませてくれました。
隣の診察室からは
先生と患者さんの声が聞こえた。
「うん、順調ですね〜」
明るい会話が聞こえると、胸が痛かった。
必死に涙を堪えて廊下に出て、
さっきの看護師さんとは別の人に
帰ってもいいのか聞いた。
いつも笑顔を見せないこの看護師さん、
何となく怖い印象だったけど
この日ばかりは、私の赤い目元を見てなのか
心配そうな表情のように感じた。
「診察カードを返却するので待っていてください」
とのことだったので廊下に出ると、
今年入籍した知り合いが旦那さんと一緒に座っていた。
気付かれたくなくて、下を向いて座った。
別の看護師さんが診察カードを持って来て、
「手術をするかどうか決まったら連絡してください」と
優しく小声で話した。
泣きながら階段を降り、
会計番号がモニターに映し出されるのを
霞む視界でぼんやりと待った。
泣きながら会計を済ませ、
泣きながら駐車場まで歩いて、
車に乗ってからは、
声を出して泣いた。
有料駐車場だからお会計後にずっとここにいるわけにもいかないと思い、とりあえず実家に行きました。
運転中も涙が止まらなかった。涙を拭いて車を降りましたが涙が止まらないので、そのまま実家に上がりました。
泣きながら、
「ダメだった」
ただそれだけ言いました。
母は、
「こればっかりはね…かける言葉が難しいけど、
時間が解決してくれるとしかね…
○○は良い事と悪い事が同時に起こる星だから(細木数子か何かの本)
妊娠を聞いた時もまだ喜べなかった。
あんたは笑いながら話すからどうしようかと思った。
前に婦人科行ったこともあったし
子宮系が良くないこと、高校生の時に真冬に生足でさ、ああいうのも…」
なんてことを言われました。
そりゃ妊娠報告は笑顔でするでしょう!?
高校生の時の話も、今する…?
母は、甘やかすような事を言うわけではなく、
たとえ厳しい言い方であっても
正しい方へ導いてくれるような言い方をするのですが、
今回はそれが少し辛かったかな〜…(笑)
少し落ち着いてから家に帰りスマホを見ると、義母からLINEが。
病院の時間を伝えていたので、心配のLINEでした。申し訳ないことをしたな…
ダメだったことを伝えると、とても長いLINEが返ってきました。
「2人が仲良く暮らしてくれるのが一番嬉しいです。そういう生活の中、きっとまたコウノトリが来てくれるよ。」
そう言われ、心が救われました。
旦那にもLINEを送りました。
仕事中に酷な内容だな…と思いましたが、
連絡するって言っていたし仕方ない。
元々午前休のつもりでしたがもう仕事に行けるメンタルではなかったので、部長に連絡することにしました。
電話だと泣いてしまいそうなので
LINEにしようと思いましたが、
文字に起こすとそれはそれで辛くて…
結局電話にしました。
泣かないように、心を落ち着かせ、
「通話」を押すのを何度も何度もためらった。
時間がどんどん過ぎていった。
ようやく心を決めて電話をかけ、
「さっき病院から帰ってきたんですけど…」
言葉に詰まった。
部長はそれを察し、「ダメだったかぁ…」と。
このまま休ませてほしいこと、月曜日(この日は金曜日)には出勤することを伝えました。
「仕事のことは気にせずゆっくり休んで」
部長はそう言ってくださいました。
その後は、寝室で横になっていました。
しばらくして旦那が帰ってきて、
ドアが閉まっている寝室を見てすぐに入ってきました。
私はどんな顔をすればいいかわからず、
布団を被って泣きました。
旦那はただ抱き締めてくれました。
私は旦那が泣いたところを見たことがありません。
もちろん、この時も。
でも、悲しいんだろうなという気持ちが見て取れたし、
本当に残念だと思っているようでした。
ただ、それよりも私を心配しているようでした。
【9w2d 胎芽確認・心拍未確認】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
「緊張する?」
車を運転しながら旦那が言った。
病院に向かう車中、緊張していた。
今週は長い1週間だった。
受付を済ませ、熱を計り尿検査(毎回やるのめんどくさいですね)。名前を呼ばれて診察室へ。
相変わらず体調が優れないことなどを伝えると、「じゃあ早速赤ちゃん見てみましょうか」と言われ、内診室へ。
2回目ともなると、内診台も慣れたもんですね。
今回もまた、カーテン越しにモニターを見せられた。
「袋があってここに赤ちゃんいるんだけど…
心拍が見えないんだよね…」
ドクンと心臓が鳴った。
「戻ってから説明しますね」
そう言われ、着替えて診察室へ。
先生はエコー写真を見せながら、
「胎嚢が2cmから4cmに成長していて赤ちゃんも見えるんだけど、心臓が動いていないんだよね。
流産の可能性が高いけどまだ確定はできないから…ちょっとあと1週間様子を見てみましょう。」
そう言われ、今日心拍確認できると思っていたので拍子抜け。
でも、エコー写真に映る赤ちゃんを見て、
「これ、赤ちゃんだよね…?前回はこれ見えなかった…赤ちゃんだ…」
心の中で、そんなことを思っていた。
「来週、ご主人は?」と先生に聞かれたので、
「今日は一緒に来てるんですけど、来週は来れなくて…」
そう言うと、
「今日来てます?じゃあ、来てもらって状況説明しましょうか。」と。
赤ちゃんは見えるけど心臓が動いていないこと、
流産の可能性が高いこと、
来週には結果が確定すること、
旦那と一緒に説明を受けました。
まだ流産が確定したわけではないのに、
涙が出そうになりました。
堪えていたけど、旦那の顔を見たら溢れそうになって…
すぐに目を逸らしてしまった。
(マスクの下で鼻水は垂れていた)
この日も仕事は午前休で、午後から仕事でした。
普段から健康体の私は、病院にかかることがありません。
そんな私が2週連続で病院に行くなんて、余程鈍感じゃない限り気付くと思うんです(結婚した後だし尚更)。
ただ、結果が結果なので微妙でしたが
少人数で締め切りのある仕事なので1人欠けると厳しいこと、どちらの結果でも迷惑をかけること、それを考慮して部長だけには現状を話しておこうと思い、出勤してすぐ話をしました。
現在妊娠しており、9週ということ。
心拍が確認できておらず、流産の可能性があること。
つわりで体調が優れないこと。
ちなみに、やっぱり察していたそうです(笑)
私の体のことをとても心配してくれました。
部長の娘さんと年が近く、さらにその娘さんが最近出産されたのでこのことは何だか逆に言いやすかったです。
1週間後の病院で恐らく結果がわかると思うということも伝えました。
もやもやする長い1週間の始まり。
締め切りがある仕事なので入稿後はエンジン全開で頑張りたいところですが、体に負担をかけないようにするのはもちろん、単純に仕事に身が入らなかったです。
納品などで重たい物を持つこともあったのですが、その時は部長が手伝ってくれました。
【8w2d つわりと初診】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
--------------------------------------------------
〜初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録〜
--------------------------------------------------
妊娠が分かってからというもの、ひたすら検索魔になりました。
初めての妊娠で何もわからない中、カフェインレスコーヒーを買ったり、葉酸サプリのサンプルを頼んだり、マタニティウェアを見たり。
ルナルナのアプリも「妊娠ステータス」に変更。アプリ上では大体7週でした。
「予定日は2月の頭?早生まれか〜」とか「じゃあ年末には産休に入っているな」とか、まだ妊娠が確定していないのに、浮き足立っていました。
コーヒーが飲めないことや生ものが食べられないこと、
不便だな〜と思いつつも、どこか楽しんでた。
病院の帰りには市役所に行って母子手帳を受け取り、
TSUTAYAでたまごクラブを買おうなんてことも考えていた。
*
少しずつつわりの症状も出始めました。
症状自体は軽かったですが、
何となく具合が悪くて胸がもやもやする感じ、
食欲もなくて旦那のお弁当作りが嫌でした。
よく、ご飯が炊ける匂いがダメになるとか聞きますが、それは大丈夫でした。
ただ、家ではもち麦ご飯を食べていたのですがそれが苦手になって白米に戻し、レタスなどの葉野菜を食べたくなくなりました。不思議…
あとは無性にオレンジジュースが飲みたかったです。
6月19日、旦那と一緒に病院へ。
この日は旦那の誕生日。
「もしかしたら最高の誕生日プレゼントになるかも…」
なんて話す旦那に、笑みが溢れました。
外来受付を済ませて体温を計り、尿検査。
番号を呼ばれていざ診察室へ。
優しそうな男の先生でした。
最後の生理や症状を聞かれると、
「妊娠している可能性が高いですね。早速見てみましょうか。」と言われ、
内診室へ移動。内診台へ上がり、検査。
先生が「モニター見せますね」と言うと、
看護師さんがカーテンをめくりました。
「これ、赤ちゃんが入る袋なんですけど、
赤ちゃんがまだ見えないんですよね…」
先生がそう言いました。
「何だ、まだ赤ちゃん見えないのか…」
無知だった私は、ドラマや映画のワンシーンのようにここで赤ちゃんが見られると思っていたので、拍子抜けでした。
診察室へ戻り、先生から説明を受けました。
排卵が通常通り行われていれば、現在8週。胎嚢しか確認できないのは少し遅い。
流産の可能性があるがまだわからない。1週間様子を見ましょう。
これが結果でした。
この時点で流産の話をされましたが、まだピンと来なかった。
流産は受精したタイミングで運命が決まっている。
妊娠した女性の15%が流産を経験、
そしてその80%が染色体異常と言われており、
防ぐことはできない。
わかっているけど今になって少し後悔しているのは、
先生に生理周期のことを細かく言わなかったこと。
先生には、
「前回の生理は1週間遅れたから今回もその可能性がある。
前々回までの約半年間は順調に来ていた。」
こう話しました。
これが診断結果に関係したとは思わないけど、
こうなってしまった今、
こういう細かな点が気になってしまいますよね…。
実は私は元々生理不順というか、
30〜35日周期で数日ずれることなんてザラだったのです。
生理日予測アプリの予定日より2〜3日後に来るのが普通だったので、
毎月同じ日に来るわけではなく、少しずつ後ろにずれていく感じ。
ある日、お仕事で「耳つぼジュエリー」のセラピストさんと知り合いました。
耳には全身のツボがあり、耳を診るだけで体の不調がわかるそう。
チタンの粒が付いたジュエリーシールを貼ることで耳のツボを刺激し、
体の不調を緩和する「耳つぼジュエリー」。
この時期私は月に1回これをやっており、
ここ半年間は生理周期と経血量が整ってきたのです。
(ただ、前回はなぜか1週間遅れた。)
なので、診察時には生理周期は30日、前回は1週間遅れたと伝えました。
話が長くなりそうと思って、
元々生理不順だったこと、ここ最近は周期が整っていたことを伝えそびれてしまいました。
耳つぼでは子宮の不調やホルモンバランスが崩れていると言われていたし、
20歳頃にはホルモンバランスのせいか生理が終わらなくて婦人科に行ったこともあった。
診断に直接関係はないかもしれないけど、言っておけばよかったのでは…と後悔した。
ごく稀に、流産と診断された後でも妊娠継続できた例があるようで、
もしかしたら私は今回すごく排卵が遅れていて
実はまだ5週だったとか、そんなオチなんじゃないの?
なんて考えたりもした。
診察室から出て廊下で待っていた旦那のところに行くと、
エコーが見れると思っていた旦那はきょとんとしていた。
事情を説明するとすぐに受け入れたようでした。
この日は病院のため午前休と取っていたので、
帰りにラーメンを食べて午後から仕事に行きました。
母と義母にも言っていたので、
病院の結果を連絡しました。
義母は「そういうことってよくあるよね♪」と。
来週の病院が終わったらまた連絡しますと伝えた。
【陽性反応】初めての妊娠、流産。アラサー主婦の記録。
この記事は、私の〝初めての妊娠〜流産手術〟に至るまでを書き留めたブログです。
流産と診断されてからは検索魔になり、
「稽留流産 手術」「稽留流産 間違いだった」など、ひたすら調べる毎日。
たくさんの方の体験ブログを読みました。
「経験された方のブログを見てタメになった。自分の体験もそうなれるように書こうと思いました。」という方がたくさんいらっしゃって、私もそうしようとブログを開設しました。
このブログにたどり着いた方は、私のように辛い思いをされているのだと思います。
これは経験した人にしかわからない、本当に辛い経験ですよね…。
そんな方の気持ちが少しでも救われれば幸いです。
手術のこともできるだけ細かく書いていますので、ぜひ参考にしてください。
書き終えたら、日々の記録をつける
普通のブログにしようかな〜なんて考えております。
※辛い内容が書き記してありますので、
苦手な方は閲覧をお控えくださいね。
--------------------------------------------------
〜妊娠発覚から流産に至るまで〜
※ざっくりと流れを知りたい方の為にまとめておきます。
【6月 7日】陽性反応
【6月 9日】少量の出血。おりものシートで収まるくらい。
【6月19日】8w2d。胎嚢確認。この時点で流産の可能性を伝えられる。
【6月20日】おりものシートで収まるほどの出血。
【6月26日】9w2d。胎芽確認、心拍未確認。
【7月 3日】10w2d。稽留流産と診断される。
【7月 7日】3週間ほど仕事を休むことにする。
【7月10日】手術の説明を受ける。
【7月14日】流産手術(吸引手術)
【7月27日】復職予定だったが精神的に辛く仕事に行けず。
【7月29日】経過観察(手術後2週間)
--------------------------------------------------
私は北海道に住む、アラサー主婦です。
旦那とは知人の紹介で出会い、2年のお付き合いを経て2020年5月6日に入籍しました。
元々結婚式は挙げる予定がなかったものの、「新婚旅行を兼ねて海外でウエディングフォトは撮りたいね〜」とぼんやりと話していました。
(新型コロナウイルスのせいでいつになることやら…^^;)
子供の話をしっかりとしたことはありませんでしたが、お互いに子供が好きというわけではなかったので(嫌な気分になったらすみません。旦那の甥っ子ちゃんはかわいいです!)、「いつか欲しいね。できたらいいね。」という気持ちでいました。
私の周りは既に第2子出産ラッシュ、旦那の姉(2個上)も第2子妊娠中、
そんな状況でしたが私は特に焦ることもなく…
そんな矢先、ふと「生理来ないな…」と。
*
生理が予定日から遅れていることは知っていた。
前回の生理は一週間遅れたし、今回は引っ越しや入籍で生活が変わったこと、GW明けで仕事に行きたくなくてストレスMAXだったこと(笑)
排卵が遅れそうな原因が揃っていた。
それでも、予定日より2週間以上も遅れていたのです。
なのに、何故すぐに検査薬を使用しなかったのかというと、今までこういうことは何度かあったけど、ほとんどが排卵の遅れ。
だから今回もそうだろうと思っていたから、「まさかな…」という気持ちがあったのも正直なところ。
あとは、母が母の日のお返しと旦那の誕生日ということでワインを数種類買ってくれたので飲みたかった気持ちが少々(すいません)。
「朝起きて、生理が来ていなかったら旦那に言おう…」とトイレに行くものの、来ておらず。
コーヒーを淹れている旦那に
「ねぇ、生理来ないんだけど…」と言うと、
「気付いてた。検査薬買ってくる?」と。
お昼を食べ終えてスーパーに買い物に行き、
併設されているドラッグストアーの前を通るときに「ほら、行くよ」って、買ってきてくれるんじゃないんかい!(いや、ていうか自分で買いに行けよってな)
狭い町だし…何より仕事柄、幅広い方々と交流があるので、いつどこで見られるかもわからなかったので抵抗があり結局買ってきてもらいました。(旦那はこういう物を買うことに対して無抵抗らしい)
旦那よ、ありがとう!!!!!
帰って早速トイレへ。
「ふふん、どうせ陰性なんでしょ…」なんて
平静を装っていたけど、内心緊張していた。
おしっこをかけてすぐラインが。
旦那が買ってきてくれた検査薬は、陽性2パターン、陰性1パターンのものでした。
私、見方がよくわからなくて。理解するまで時間がかかりました…。
「陽性…?いや、ここにラインがあるということは陰性だなこれ。いや違う。陽性だわ。…陽性?………え、陽性!?」
↑心の中、本当にこんな感じでした。
検査薬片手にトイレから出ると、
ソファーから心配そうにこっちを見つめる旦那。
「どうだった…?」
旦那の顔を見て何だかこみ上げてきて、思わず泣いてしまった。
嬉しいやらびっくりやら複雑な気持ちで、
旦那は泣いている私を抱き締め、「早かった?」と。
首を横に振ると同時に、喜びが押し寄せました。
ただ、入籍と引っ越しをしたばかりでまだ特別な出費(家具や内祝い)などが続いていたこともあり、
将来の貯蓄を増やせていない中の予定外の妊娠だったので、
この先の収入面を考えると一気に不安になってしまったのも正直な気持ちでした(すいません)。
陽性反応が出た次の日は月曜日でしたが
旦那がたまたま休みで
「一緒に病院行ける!よかった!」と思いましたが、
実は生命保険を見直した直後だったので
適用になる前に病院に行って何かがあると
手当てが貰えない可能性がありました。
そんなことがあり、
旦那の休みと合わせて6月19日に病院に行くことに。